ステップ2:中級者に向けたYouCanSpeakとレアジョブの応用

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さて、ちょっと質問ですが、一時間で人より大きな建物を建ててくださいと言われたらどうするのが得策でしょうか?

土木関係には詳しくないのですが、恐らく土壌整備うんぬんよりもひたすらレンガを高く積み上げていくことが、短期的に高い建物を建てるために有用だと思います。

しかし、1年で人より多くな建物を建てたい場合はどうでしょうか?恐らくその真逆に、まずは土壌を固め、下地を整え、必要な工具や材料を揃えてから望むことが重要だと思います。

語学の勉強と下地の重要性

語学の勉強もそれと同様に、短期的に成果をあげるための方法はいくらでもあります。TOEICに関していえば、ひたすら練習問題を解いていれば短期的には点数は上達します。

しかし、1年後、5年後、あるいはもっと遠い将来のキャリアを見据え英語を勉強するのであれば、まずは遠回りに見えても下地を整えていく必要があります。

我々は1年やそこいら海外にいたからといって日本語を容易には忘れません。それは我々にそもそも日本語の土台がしっかりと作られているからで、これは一生残るものです。

一方、英語に関してはこの土台を今からつくろうとすると大変な作業にはなりますが、まったく不可能というわけでもありません。そのためには繰り返し述べているように、英語を英語で理解する脳を作っておくことが重要です。

英語の基礎構造

英語の基礎構造

そうしておけば、例えば1ヵ月やそこいら英語から離れていても、確かに一時的に英語の能力は落ちますが、トレーニングすればすぐに以前の語学水準に到達することが可能になります。

逆に、秀吉の一夜城のように付け焼刃の建物を作ってしまっていたら、英語の能力は時間とともに脆く崩れ去っていきます。遠回りに見えても、まずは初心者の方は前回の記事のトレーニングをつうじて『下地を整える』ことから始めることが重要です。

最初はこのような日本語を交えた練習からでも、上述のYouCanSpeakと組み合わせていれば次第に英語が話せるようにはなります。こちらのレアジョブに関しても、初心者の方は決して焦らず、無理をせず長いスパンで英語力を向上させていくことを目指しましょう。

前回お話したこのカリキュラムを実践していれば、下地を整えるには十分です。今回は、その下地を整え終えた『中級者レベル』の方々のための勉強方法についてまとめていきます。

中級者のための英語スピーキングトレーニング

中級者とは、TOEICでいえば550点前後から730点程度まで、CEFRの指標でいえばB1レベル程度でしょう。日常生活でいえば簡単な英会話がおこなえたり、簡単な記事が読めるレベルを指します。

ここで表示されている『A1』~『C1』というアルファベット+数字の表記は、CEFRという、言語レベルを表す国際規格のことです。ヨーロッパ言語共通照枠(Common European Framework of Reference for Languages)の略。

ここまでくると、恐らく初心者の方のもっていた『英語への抵抗感』が若干緩和されていると思います。レアジョブの英会話でも、講師の簡単な英語は聞き取れると思いますし、簡単な英文が話せることでしょう。

ただし、TOEICの点数に関していえばこの600~700点レベルが一つの『踊場』です。このレベルに停滞している英語学習者の方は多いですし、行き詰まりを感じる一つの目安にもなります。

前回同様、このレベルの学習者に有用なYouCanSpeakとレアジョブの勉強方法に関して述べていきたいと思います。

YouCanSpeakの練習方法(中級者向け)

YouCanSpeakのレベル1を、時間無制限であっても一通り終えたらある程度の英語の下地は身についてきていることと思います。

復習も大事ですが、我々は新しいことをしないでいつまでも同じトレーニングを続けていると飽きるようにできています(特にこの教材は面白味が若干欠けますので)。

そのため、一通りレベル1が終わったら、レベル2への挑戦をしてみましょう。レベル2の英文はレベル1から少しレベルアップしています。

レベル2の画面

レベル2の画面

レベルアップしているとはいえ、行うことはレベル1と変わりません。すなわち、最初に英語の基本的な文章がでてきて、次にその変化形を英作する。次いで別の代入文を英作し、最後にそれら2つの英文を組み合わせるという手法です。

レベルアップと同時に、中級者の皆さんに心がけていただきたいのが『時間を意識する』ことです。恐らくオンライン英会話を並行していると、誰もが『言いたいことがあるのにすんなり言えない』という経験をされていると思います。

これは誰もが通る道でしょう。逆に言えば、これが澱みなく言えるようになれば『英語で話せる』というレベルに達していることになりますので、ここを頑張って乗り切りましょう。

YouCanSpeakの時間設定には『無制限』『7秒』『5秒』『3秒』『1秒』とありますが、これらは必ずしもその秒数内に回答しなくてはいけないことを指しません。

英文によってはそもそも単語数が多く、その秒数内に言い終わることは不可能ですので、これらの時間はいわば最初の一語を発するための『準備時間』だと考えていただければと思います。

制限画面の表示

制限画面の表示

もちろん最終的には『1秒』で行えるようになるのが望ましいですが、初めのうちは7秒からスタートしましょう。7秒でも、無制限とでは大きな違いがありますし、時間を区切られているという焦りもうまれます。

(ちなみに反応速度『1秒』は同時通訳者レベルだそうです)

YouCanSpeak には7秒、5秒、3秒、1秒の4種類の秒数設定があります。これらの秒数は、意味が提供されてから、それを英語で言い始めるまでの「反応時間」を意味します。でも意味を捕らえるための秒数と英語を言い終えるための秒数が加算されますので、合計秒数は、カードにより異なります。ちなみに、1秒反応は、同時通訳者レベルです。

これを『5秒』『3秒』・・・と次第に短縮していけるようにすれば、最終的にはレアジョブの英会話でもよどみなく会話できることが可能になります。

レアジョブの練習方法(中級者編)

さて、発音や簡単な記事の読解、フリートークなどが一通りこなせたら、次は徐々に実践的な練習に切り替えていきましょう。

YouCanSpeakと並行させていると、徐々に『無意識に英語で話す』ことができるようになってきますが、恐らくまだ澱みが生じている状況でしょうし、語彙も少ないと思います。

このレベルでお薦めの教材が『Daily News』です。これは、初めに以下のように重要単語を勉強したのち、記事を読んで記事に対するディスカッションを講師と行うカリキュラムです。

記事のフレーズ集

記事のフレーズ集

単語は記事にちなんだものですが、この単語を使ってとっさに例文を作ってみる、なども効果的です。

記事の内容は時事問題にからんだことや、ときには日本のカルチャーなど我々に親しみやすいものまで毎日豊富に用意されています。レベル的にはTOEICの長文読解とそんなに変わらないと思いますので、これらが流暢に読めればTOEICのレベルは向上します。

レアジョブの記事

レアジョブの記事

例えば、この記事の主題は『失われていく言語』ですが、ディスカッションテーマは以下のようなものになります。

Why do you think preserving endangered languages is important?

『なぜ我々は危機に瀕している言語を保護しなければならないのだろうか』

これらディスカッションのテーマは、文中にヒントがのっている場合もあれば、自分でまったく初めから考えなくてはいけないこともあります。

ただし、語彙や表現などに関しては文中の英文を使うことによって、ある程度は想像がつくはずです。例えば『endangered languages』で『危機に瀕している言語』ですし『vanish』で『消滅する』です。

こうした『読解』『ディスカッション』は英語のスピーキングのみならず、当然リーディングやライティングにも効果的です。特にライティングの場合、自分の意見、そう考える理由、根拠などをシステマチックにまとめていく必要がありますので、そうした練習にもなります(厳しい講師はwhy?why?とばんばん指摘してきます)。

このカリキュラムを1ヵ月~2ヵ月続けていれば、恐らく日常会話レベルは英語ですんなりはなせるようになりますし、それに引きずられるようにリーディングの能力も向上していきます。

次回は、このカリキュラムを終えた人向けの『英語上級者』の勉強についてまとめていきたいと思います。

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