ワーキングホリデーと各国の英語訛り(オーストラリア英語、カナダ英語等)

前回、語学留学についてまとめました。社会人と大学では条件が異なりますし、割と覚悟を決めなくてはいけないのが社会人の語学留学です。

学生の行う語学留学は半ば『社会経験』の要素も兼ね備えていますが、社会人の行う語学留学は割と命を懸けて行われています。というのも、会社を辞めたり、長期的にワーキングホリデーで海外に滞在するというのは、将来の自身のプランに大きな影響を及ぼすことになるからです。

さて、今回は語学留学をしながらアルバイトができる『ワーキングホリデー』についてまとめていきたいと思います。

ワーキングホリデー(Working Holiday)とは

ワーキングホリデーとは基本的には30歳までの若者が、海外でアルバイトや国際交流などを行うことを可能にする国同士の許可システムのようなものです。

行先には、日本が協定を結んでいる国という但し書きが付きますが、英語圏ではオーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、カナダ、イギリスなどで日本人はワーキングホリデー制度を活用することが可能です。

(英語圏以外では、香港、韓国、中国やドイツ・フランスなども日本人のワーキングホリデーの対象国です)

ワーキングホリデーの利用にはいくつか条件があり

基本的にこの協定の結ばれている国は、治安も比較的に良い所ですし(特にオーストラリア、ニュージーランド、カナダなど)、政治的に特段トラブルを抱えているというわけでもありませんので、会社などを辞めて一年程度バカンス気分で参加する若者も多いです。

もっとも、現地で就労は『可能』であるのであって義務ではありませんし、また必ずしも自身のお目あてのアルバイトが見つからないこともあります。

また、以前から記事にしていますが、英会話を行うには基本的には『基礎』が大事で、その上で『理論』と『実践』の積み重ねが大事です。つまり『現地に行って一年も英語を浴び続けたら英語がペラペラになるはずだ』というのは甘い考えであることをまずもって理解しておきましょう。

英語の勉強もそれと一緒で、なりふり構わず勉強したり、単に海外に住んで英語に揉まれたからといって、魔法のように英語が話せるようになるわけではありません。頭を使いながら(理論)、同時に生の英語に触れていく(実践)というプロセスを踏んでいかないと、ただの時間の無駄になってしまいます(英語の勉強や野球だけでなく、おそらくどんな分野にも通用すると思いますが)。

オーストラリアでよくある、牧場の手伝いなどもバイトをしていても、まあ友達と顔をあわせていたり、食事のときに話す程度では、日常会話は上達しますが、何もプレゼンできるようにはなりませんし、参考文献が読めるようにもなりません。

ですので、やはり海外渡航後に何らかのビジョンがあるのであれば、そのビジョンを見据えた長期的なプラン、例えば語学学校と並行させるなど、の明確なスケジューリングが必要になってきます。

国別の情報と各国の鈍り

さて、ここから少し国別の情報を見比べていきたいと思います。と、いってもあまり深掘りしてもこのブログの主旨から遠ざかりますので、基本的にどの国の英語にどんな癖があるのか、という点もついでにまとめていきましょう。

オーストラリア

ワーキングホリデーで毎年人気が高いのがこのオーストラリアです。人気の理由として、治安が良いこと、アクティビティが多才なこと、アルバイトの就労機会が数多く存在していることなどが挙げられます。

確かにオーシャンビューや牧場生活など、毒蜘蛛などに目をつむればオーストラリアの壮大な大地は魅力的です。観光地としても人気が高いので、ホテルやホステルなどのアルバイトも比較的すぐに見つけられます。

オーストラリアはもともとイギリスの受刑者たちが島流しになった国です。18世紀ごろに流罪植民地として先住民を駆逐してイギリス人たちが住み着きましたので、もともとはイギリス訛りの英語を使っていた人たちが暮らしています。

その影響は今でも継続されていて、アメリカ寄りかイギリス寄りか、というとイギリス寄りの訛りがオーストラリア英語で、TOEICでも時々オーストラリア英語を話すリスニングの問題がかせられることがあります。

ニュージーランド

オーストラリアと同じく、オセアニアのニュージーランドもワーキングホリデー候補地として人気の国の一つです。年間3~4000人程度の日本人がワーキングホリデー制度にてニュージーランドを訪れており、そのほかにも語学を勉強する韓国、中国人などからも人気の高い国となっています。

ニュージーランドは18世紀にヨーロッパ各国から入植を受け入れており、また現地のマオリ語との混合などがあってオーストラリア英語よりも個人的には訛りが強い印象です。

現地との混合言語の影響で、いわゆる『ニュージーランド語』と呼ばれるような独自の英語も散見されますが、基本的な文法や語彙自体はイギリス英語に準拠していますし、大体は英語であるとの認識で問題ありません。

ちなみに、こちらのニュージーランドもオーストラリアと同様、治安の良いことで有名です。

カナダ

カナダもこれまたワーキングホリデーでは人気の高いスポットの一つです。自然が多く、冬にはウィンタースポーツが楽しめますし、治安が良いことなどが理由にあげられます(基本的にワーホリ対象国はどこも治安は悪くないです)。

さて、カナダの成立はオーストラリアやニュージーランドと比べると少し複雑です。更に独立期にはフランスの影響もあったため、アメリカ英語、イギリス英語、フランス語の影響を受けているのがカナダ英語の特徴です。

例えばアメリカ英語で『味』はflavorですが、イギリス英語・カナダ英語ともにflavourとなります。一方で、イギリス英語ではタイヤはtyreですが、アメリカ英語、カナダ英語ともにtireと言います。

とはいえ、カナダ英語は個人的にはオーストラリア、ニュージーランド訛りの英語に比べてはるかに聞きやすいと思います。

イギリスとアイルランド

本家本元の英語発祥の国、イギリスです。戦時中に多少、ドイツ軍に壊されましたが、伝統的なレンガ造りの町並みは健在で、いまだに旅行者を魅了します。お隣のアイルランドも、お隣であるのでそれなりの影響を受けています。

そもそもイギリス英語(British English)、アメリカ英語という二大流派自体が、発音より以前に、文法的に、あるいは慣用句的に様々な違いを見せており、それがオーストラリア英語、ニュージーランド英語、カナダ英語などに影響を与えているのです。

BBCニュースを聴いたことがある方は多いかもしれませんが、正味、本場のイギリス人の発音はあそこまでキレイではありません。日本でも、アナウンサーの話す日本語と、ぼそぼそと話す人の内容の明瞭さに差があるように、あんなに丁寧にはっきり話してくれるイギリス人はいないものと考えてきましょう。

そして言い回し、語彙の違いですが、例えば有名なところでは一階のことを『ground floor(イギリス)』というのか『first floor(アメリカ)』というのかという違いがありますし、他にもtalk toなのかtalk withなのか、など、細かい差異は数多く存在します。

日本の英語教育は基本的にはアメリカ英語ですので、イギリス英語の表現には時折違和感を感じることがあるかもしれませんが、基本的には同じ英語ですし、慣れてしまえばどちらも通じないわけではありませんので、そこまで気にすることはないでしょう。

ちなみに、これがアイルランドとなると訛りがきつく、イギリス人の話す英語を100としたら、私もアイルランド人の話す英語は60くらいしか理解できないこともあります(そいつがスラングばかり使うやつだったからかも知れませんが)。

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