ひっかけ問題に注意!総合力が要求されるTOEICリスニングの会話問題攻略

引き続きTOEICリスニングパートの攻略記事です。今回はSHORT CONVERSATIONS(会話問題)およびSHORT TALK(長文問題)に関する解説です。

リスニングパートの中でも特にこの2つは他の受験者との差がつきやすいところで、また英語の自力が試されるところでもあります。

会話問題(SHORT CONVERSATIONS)

形式としては、短い会話文を聴き、あらかじめ用意された設問に答えるといった形です。Part2の応答問題よりも長い会話量を聴かなければなりません。

また応答問題同様、選択肢の中には紛らわしいものがいくつか紛れているケースがあります。以下の例をみてみましょう。

例題
What are they going to do next?

man: What time will “Harry Potter” start?
woman: Let me see… Oh what a shame. It started ten minutes ago.
man: I don’t want to miss any part of it, do it?
woman: If you want to see “Road of the Ring ”, it’ll start in five minutes.

  • A) They are going to watch another movie.
  • B) They are going to watch “Harry Potter”.
  • C) They are going to go home.
  • D) They are going to check the schedule of movie.

書いてしまえばすぐにわかりますが、これがリスニングとして流れるので、全文を20秒くらいで読んでみる時間感覚です。

以下、解説をみてみましょう。

解説
What are they going to do next?
(彼らは次に何をするでしょうか?)

man: What time will “Harry Potter” start?
(男:ハリーポッターの映画は何時に始まるんだい?)
woman: Let me see… Oh what a shame. It started ten minutes ago.
(女:ちょっと待ってね・・あ、残念。10分前に始まっちゃっているわ)
man: I don’t want to miss any part of it, do it?
(男:ちょっとでも見逃すわけにはいかないね、そうだろ?)
woman: If you want to see “Road of the Ring ”, it’ll start in five minutes.
(女:もしよかったら、ロードオブザリングを見ない?これなら5分後にはじまるわよ)

これが問題文とリスニングの和訳ですが、このアナウンスが流れる前に、まずは先に『問題文』と『選択肢』を読んでおくことが絶対です。

選択肢は

A) They are going to watch another movie.
(彼らは他の映画を見るつもりだ)
B) They are going to watch “Harry Potter”.
(彼らはハリーポッターを見るつもりだ)
C) They are going to go home.
(彼らは家へ帰るつもりだ)
D) They are going to check the schedule of movie.
(彼らは映画のスケジュールを確認するつもりだ)

となっていますので、この選択肢を先に読むだけでこの会話文は『映画館』に関することだということが分かります。

ですので、このリスニングの中で注意して聴いておく必要があるのは、5W1Hの中の『When(いつ)』や『Where(どこ)』ではなく、次に何をするのか?という『What(何)』です。

Part3では必ず先に選択肢を読む

ただし、最初の問題はともかく、次の問題からは選択肢を読んでおく時間的な余裕が次第になくなってきます。なぜなら、一つ前の問題を考えなくてはいけないので、次の問題に回せる時間が無くなってしまうからです。

なので、これはリスニングの能力も必要ですが、それプラス『いかに速く選択肢と問題文』に目を通せるか、という速読能力にもかかっています。

もっとも、この選択肢の中で、全文を読む必要はありません。ここでSkimmingのやり方を思い出してみましょう。

Skimmingの本来の目的は『情報が氾濫している現代で、自分に有用な情報をいかに抜き出すか』の能力のことです。

この選択肢は全て冒頭が『They are going to~』ではじまっていますので、なにもそれを4回繰り返して読む必要はありません。重要なのはそれ以下に続いている『何を(what)』の部分なので、そこだけさっと目を通しておけばことは足ります。

つまり『ハリーポッター』『別の映画』『帰る』『スケジュール』という、これだけのキーワードを頭にさっと入れて置けば、最低限アナウンスに対する気構えができます。

さて、以下選択肢の解説です。

選択肢の解説

結論からいうと(A)が正解です。

A) They are going to watch another movie.
(彼らは他の映画を見るつもりだ)

ただ、アナウンス中には『“Road of the Ring ”』という映画の固有名詞が出ているにもかかわらず、選択肢の中では『another movie』という別の単語に置き換えられているところに注目しなくてはいけません。

TOEICのリスニング問題は、何度もいうように出題者が『ひっかける』意図をもって出題してきています。なので、直接的な表現で正解がアナウンスされることはあまりないと思っていてください。

B) They are going to watch “Harry Potter”.
(彼らはハリーポッターを見るつもりだ)

この選択肢もひっかけ問題です。会話文の中で彼らは『“Harry Potter”』に言及しており、実際に会話文の前半まではハリーポッターを見るつもりでした

ただし、女性の方が

Oh what a shame. It started ten minutes ago.
(あ、残念。10分前に始まっちゃっているわ)

と言い、男の方が

I don’t want to miss any part of it, do it?
(:ちょっとでも見逃すわけにはいかないね、そうだろ?)

と返していますので、この時点で二人の選択肢からは外れている状況です。そこで女の方が代替案として

If you want to see “Road of the Ring ”, it’ll start in five minutes.
(:もしよかったら、ロードオブザリングを見ない?これなら5分後にはじまるわよ)

と言っています。なので、会話文に関しては最初から最後まで集中して聴いておく必要があります。この例文以外にも、最初に待ち合わせの時間を『月曜日(Monday)』といった癖に、会話の後半で『やっぱり都合が悪い!水曜日にしよう!』と言い出すひっかけ問題もあります。

傾向として、TOEICのリスニング問題は『2度以上』はひっくりかえりません。これは、TOEIC難易度の限界でもありますので、もし会話文の中で1回代替案がだされたら、それ以上はひっかけは来ないと思ってください。

TOEICでは基本的に、2度以上のひっかけはこない

C) They are going to go home.
(彼らは家へ帰るつもりだ)

これもひっかけ問題です。もっとも、最後の『別の映画を見よう』という彼女の提案を聞き取れずに男の『見逃すわけにはいかない』という言葉だけ聞いた場合に『映画を見れない→家へ帰る』という連想をすることを狙っています。

選択肢(B)と同様、この問題に関してもアナウンスを最後まで聞かなくては解けません。

D) They are going to check the schedule of movie.
(彼らは映画のスケジュールを確認するつもりだ)

映画のスケジュールに関しては、一番最初に彼が『ハリーポッターは何時から?』と聴いているので、間違いであることがわかります。

もっとも『schedule』『movie』といった単語から、連想して間違えてしまう可能性も十分にある問題です。

この会話問題の中では出題者は『ひっかける』意図を持っているということを特に頭に入れて臨むようにしましょう。

長文問題(SHORT TALK)

リスニングパートの最後ですが、このSHORT TALKの難易度は高いです。英語の文章を正確に聞き取ることのもちろん、その中から重要な情報を導き出し、かつ選択肢を速読しなくてはいけません。

順序としては、さきほどのPart3(会話問題)と同様、まずは『選択肢』を読むことから始めます。ただし、問題が一個のアナウンスにつき『3問』ありますので、全部の問題と選択肢をあたまに入れることは難しいはずです。

ただし、基本的にアナウンスと問題は時系列に並行しているので、アナウンスを聞きながら選択肢を選択していくことで、内容を忘れないように解答することが可能です。

選択肢の内容は、それこそ問題によりますが、そう長文ではありません。

How often does this event take place?

  • A) Weekly
  • B) Monthly
  • C) Once a year
  • D) Three times a year

例えば、このような問題文と選択肢が用意されていたら、5W1Hのうちの『When』あるいは『How』に注目しなくてはいけません。

この選択肢のうちのどれかを直接アナウンスするかも知れませんし、あるいは『annual』のように別の単語を使って述べるかもしれません。

ですので、文の中の『副詞句』にことさら注意して聴いておく必要があります。

ただ、上述したようにこのリスニングPart4では、テクニックというより英語の地力が必要になってきます。特に、ラジオを繰り返し聞くことなどがトレーニングになりますので、積極的に英語に触れる時間を増やしていきましょう。

ラジオのメリットはなんといっても、教科書やAudiobookと違い、毎日毎日新しい話題が飛び込んでくるという点です。
また、インタビュー、報道、会話、物語、スポーツ、女性、男性、老人・・・など、様々な背景や話者によって物語られるので、いろいろな英語のイントネーションを覚えることが可能です(その分、難易度も高いですが)。

以上で、TOEICのリスニングパートにおける攻略法は終了です

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