英単語のストックを増やして、スムーズに英語を話せるようにしよう

以前、TOEIC向けの単語記憶方法をまとめましたが、これはTOEIC向けなので、スピーキング中に使える単語とは少しニュアンスが違います。

さて、実際に今から1000個の英単語を覚える必要があるのであれば、単純計算で一日3つずつ新しい単語を覚えても丸一年かかります。一日30個でおおよそ三ヵ月程度で1000個の英単語を習得できますが、一日30個、英単語だけを黙々と勉強するのも根気のいる作業です。というわけで、今回は以下に『集中して英単語を覚える方法』をまとめました。

というのも、TOEICではあくまで、文中の英語がどんな意味をもっているかを見分けられればよくて、別に言葉を発したり文章に表したりする必要はないからです。

対して、英会話で使える単語とは、ただ単に意味がわかればよいのではなく、必要なときに必要な英単語を引き出せるように『自在化』する必要があります。今回はその『自在化』についてまとめていきたいと思います。

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英単語を自在に引き出せるようにする方法

順を追ってまとめていきましょう。そもそも、抽斗から自在に英単語を引き出せるようにするためには、まずもって抽斗の中にたくさん英単語のストックがあることが前提です。

いくら店員さんがスムーズに在庫を取り出してくれるブティックでも、在庫自体が少なければ魅力が半減するのと同じで、とにもかくにもこの『自在に操れる単語力』が少なければ英会話では戦えません。

さて、この『自在に操れる単語力』の増やし方にはいくつかやり方があります。基本的には『多くの英文を読むこと』と『多くの英文を書くこと』のコンビネーションで自在に操れる単語力は飛躍的に向上します。

そのメカニズムについて以下少し説明していきましょう。

まず、単語の理解レベルには以下の3段階あります。

  1. どこかで聞いたこと(見たこと)がある単語だと分かる
  2. 単語の意味が日本語で訳せる、あるいは概念として理解できる
  3. その単語を使って文章が作れる

どんな英単語も、基本的にはこの3プロセスを経て、自分のものになっていきます。上述のプロセス1と2をクリアしなければ3には至りませんので、まずはこの2つをクリアする必要がありますが、そのために上述した『多くの英文を読むこと』が必要になってくるのです。

1.どこかで聞いたこと(見たこと)がある単語だと分かる

これは幼児期の単語学習のプロセスと同様で、幼児期は音として『hand(手)』『ant(蟻)』の区別が不明瞭です。これらが混在して『hant』という音になってしまうこともありますし、あるいは『huant』という音になってしまうこともあります。

この『音(あるいは文字)』が明瞭にならないと、以前書いたように『音』+『意味』の段階には移行しません。私も学生の時『except(~以外)』と『expect(予想する)』の意味がよく混合して困ったことがありましたが、それはそもそもこの2つの字面を見分けられずにいたからです。

ですので、単語習得の第一段階として、もしその単語が中々覚えられずにいたら、まずひたすらその『字面(音)』を何回も繰り返しいたるところで見かけることが必要です。

例えば『diagnosis』という単語が分からなくて、最初に辞書で『診断』という意味を調べたとします。翌日に忘れたとしても、何度も英文を読んでいる間に、そのうち再びこの単語に遭遇することがあると思います。

そのときにすぐに辞書を引くのではなく『あれ、この単語どこかで見たことあるぞ』という印象を得られればかなり進歩しています。これを2,3回繰り返していれば、そのうち脳の方が勝手に『この何度も見かける単語は必要だ』と理解してくれて、ステップ2に移行することができます。

2. 単語の意味が日本語で訳せる、あるいは概念として理解できる

これはステップ1の延長です。どこかで見かけたな、あるいはどこかで聞いたことがあるな、という英単語の数が多ければ多いほど、脳はその単語を『重要な物』として判断してくれて、次第に脳に残っていきます。

恐らく小中学生のときから何度も見かけている『keep』『go』『dog』という単語は、当然『macroscopic』『leakage』『bascule』といった日常生活で滅多に目にしない単語よりも脳に残っています。

小中学生の漢字の練習のように何度も書いて覚えるのではなく、何度もいろんなシチュエーションで見かける、ということのほうが重要です。

3.その単語を使って文章が作れる

さて、いよいよステップ3への移行です。ここにおいて、英文を読むのではなく書く練習にうつっていきましょう。それも、一文ではなく、できれば日記やプレゼン資料のように、ある程度意味を持った長文の文章を定期的に書き綴ることをお勧めします。

というのも、脳は『周りの情報と一緒に』することで一つの物事を覚えやすくなります。例えば『diagnose』という単語を覚えたいから『Her husband was diagnosed with a athlate’s foot.(彼女の夫は水虫と診断された)』と単発で文章を書くよりは『When I was a child, I was diagnosed with~(子供のころ、~と診断された)』から始まる自伝を書いた方が効果的です。

前者の文章では、自分にとって覚えるメリットもなにもないので、脳が比較的すぐに『いらない情報』と判断して捨て去ってしまうのに対して、自分の体験などをもとも書いておけば比較的脳に残りやすくなるからです。

また、書いた文章は必ず書いた後に自身の口で何度か読んでみて、できることなら暗唱できるようにしましょう(暗唱は馴れてしまえば次第に長文を覚えられるようになります)。

抽斗の単語を会話中にうまく引き出すために

さて、上述のプロセスまでがいわゆる『ストックを増やす』ためのプロセスです。これは単語だけでなく、熟語、言い回し、慣用句などにも使えますので、とにかくたくさんの英文を書いてみましょう。

続いて今度はこれらのストックを上手く引き出すためのコツに関してです。これには以前おすすめした『Youcanspeak』のような『速攻英訳』も、一種の適した練習となります。

確かに英語を話すときに『日本語』→『英語に翻訳』のプロセスを頭の中で組み立てていては英語は話せません(正確に言うと、話せることは話せますが、流暢には話せません)。

というのも、英語を上手く引き出すためには、とにかく日本語の思考をいかに排除できるか、にかかっています。少し口にしてやってみていただければ分かると思うのですが、例えば今から頭で思ったことを全て英語で口にしてください、と言われても初めのうちは絶対に『日本語で考えてから』英語にするという手順になると思います。

慣れてくるとこれが『頭の中で一旦英語の文章を組み立ててから』口にする、というステップに移行します。今日の晩御飯について何か英語で言葉にしようとしたら、とりあえず『today, I want to・・・』と頭の中で一旦文章を構成してから、それから口にするような感じです。

しかしこれでは、最初の一文はいいのですが、続けて次の文章、次の次の文章と矢継ぎ早に発することができません。頭の中に蓄えていた例文のストックが切れた瞬間に押しだまってしまうようになるのです。

ではどうしたらよいかというと『とにかく何も考えずに英語を話すこと』です。間違ってもいいので、詰まってもよいのでとにかく何の準備もなしに英語で1~2分話せるようになる訓練をしてください。

これはレアジョブなどのオンライン英会話で訓練することが可能です。

レアジョブは勉強というより30分の会話コミュニケーションですので、息抜きにもなりますし長く続けることができます。また、工夫次第では、例えば先方宛のメールを講師に英訳してもらうなどの新しい使い方もできるので、業務に活かすことも可能です。

最初の言葉は『you know』でも『well…』でもなんでもいいので、とにかく下準備なしにしばらく英語を話す、という練習を、上述の『英語の文章をひたすら書く』というプロセスと並行して行うと、次第に抽斗からスムーズに英語が引き出せるようになります。

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