TOEICの助動詞:shallとshouldの役割はどこが違う!?

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前回に引き続き『法助動詞』の説明を行います。毎回毎回助動詞にはたくさんの意味があって、この辺りでそろそろ混乱してくるかと思います。

助動詞の丁寧表現

法の助動詞では特に『提案』や『可能』を表す表現がたびたびでてきてうんざり(feed up!)すると思いますが、日本語でも事情は同じであることを少し考えてみてください。

例えば『窓を開けてほしい』際の言い回しとして、どのくらいありますでしょうか?

  • 窓を開けてくれますか?
  • 窓を開けてくれませんか?
  • 窓を開けてくれないでしょうか?
  • 窓を開けてほしいのですけれども?

他にもたくさんあると思いますが、注意すべきなのは『現実の可能性』とかけ離れた表現を使えば使うほど、助動詞は丁寧になるということです。

  • Can you open the window?
    窓を開けてくれますか?(開けてくれるだろう)
  • Couldn’t you open the window?
    窓を開けてくれませんか?(開けてくれないだろうけど、開けてくれたら嬉しいな)

この違いを頭に入れておけば『可能性』と『提案』は、実は同じカテゴリに組み込まれることに気が付いて、多少なりとも覚えるのが楽になると思います。

shallの用法

今回のテーマは『法の助動詞』ですが、shallのように時制の助動詞、法の助動詞の両方の意味を持っている助動詞もあります。

shallは若干厄介なのですが、TOEICに関しては以下の2つの用法を覚えていただけたらと思います。

  • 提案としての『shall』
  • 未来としての『shall』

以下、それぞれの説明です。

1.提案としての『shall』

『Shall we dance?』というタイトルの映画があったと思いますが、直訳すると『ダンスでもしませんか?』といったところです。

もっともこの『~でもしましょうか』的な用法はイギリスのほうでよく使われて、アメリカ英語ではshouldが好んで使われます。

  • Shall I help you?
    (お手伝いでもしましょうか?)
  • Shall we begin dinner?
    (お食事でもしませんか?)

後述しますが、厄介なのがshouldは単に『~べき』という意味と、このshallの過去形(丁寧形)として使われるパターンがあるので注意しましょう。

2.未来としての『shall』

willと同じように用いられるパターンがこのパターンです。『~だろう』『~する(意志がある)』といったニュアンスで使われます。

有名なのが太平洋戦争中にフィリピン戦線で日本軍に敗れたマッカーサー『I shall return(私は戻って来る)』と言い残してフィリピンを脱出しましたことです。

別にwillでもいいのですが、なんとなくこのイメージがあるせいか少しシックなイメージがshallにはあります。ちなみに、shallとwillの違いは我々が試験を受けるうえでは関係ない程度のものなので気にしないでください(というか私にもわかりません)。

remember Pearl Harbor

Pearl Harbor

shouldの用法

shouldの用法も微妙に厄介です。『~すべきである』と憶えている方が多いと思いますが、他の助動詞同様、いくつかの意味をもっています。TOEICで覚えておかなければいけないのは以下の2つの意味です。

  1. 義務(提案)としての『should』
  2. 可能性としての『should』

以下、それぞれの説明です。

1.義務(提案)としての『should』

実際に例を見ていただいたほうが早いと思います。

  • You should apologize for your rudeness.
    (君はその無礼を詫びるべきだろう)
  • We should go to now.
    (そろそろ出発すべきです)

mustよりは拘束力が弱い(『must:~しなくてはいけない』と『should:~すべき』の違い)ですが、コンテキストによっては割と強い意味にもなります。

ここで必ず押さえておいていただきたいのが義務としての『should』は『ought to』にも書き換えられるという点です(完全にイコールではありませんが、TOEICでは同じと考えて問題ありません)

上述の例で行ったら以下のようにも書き直すことができます。

  • We ought to go to now.
    (そろそろ出発すべきです)

もしこの文章を『~ね?』としたい場合は、oughtではなく以下のようにshouldを最後に用います。

  • We ought to go to now, shouldn’t we?
    (そろそろ出発すべきですね?)

また、ought to以外にも『be supposed to』でも代替可能ですので、頭の隅にでも入れておいていただけたらと思います。

2.可能性としての『should』

様々な助動詞が可能性をほのめかしますが、shouldも同様です。各助動詞の断定度合に関しては後述しますが、shouldはmustよりも弱くmightよりは強いです。

さて、具体的な例ですが日本語では『~だろう』を表す以下のような文章で用いられます。

  • He should get to office in an hour.
    (彼は一時間くらいで会社に到着するだろう)
  • She should be in New York by now.
    (彼女はもうニューヨークについているころだろう)

ちなみに、この『可能性』を過去形にしたい場合は、他の助動詞と同様に『should+現在完了』の形をとり、以下のようになります。

  • She should have arrived in New York last week.
    (彼女は先週にはニューヨークについていただろう)
補足

前述したように、shouldの用法には、上記のもの以外にも『shall』の過去形として使われるパターンがある、ということを頭の中に入れておいてください。

  • I said that I should return.
    (私は戻ってくると言った。)

この例文では『I shall return』と私は言ったので、過去の話になり『言った』と時制をあわせるために『shall』を『should』に変更させる必要があります。

最後に練習問題です。

She should have arrived in New York last week.

She should have arrived in New York last week.

練習問題

問題
1.The jam is moldy. You __________ throw it away

  1. could
  2. might
  3. should
  4. shall
2.As her brother, you _____ advise her before she lands himself in more trouble.

  1. would
  2. might
  3. ought to
  4. could

解答は下にあります
↓↓

解答
1.The jam is moldy. You should throw it away
(このジャムはカビが生えている!これは捨てるべきだ。)

上述の日本語のとおり、強い意志をもって義務(提案)をおこなっていますので、ここでは『should』が正解です。

『could』や『might』では『このジャムを捨ててもいいよ』みたいな意味合いになり、若干コンテキストと合致しません。

『shall』では『このジャムを捨てましょうか』みたいな意味合いになるので、100パーセント不正解とは言い切れませんが、should(~すべき)のほうが適しています。

ジャムにはカビが生えているので常識的に考えて『捨てるべき』が正解です。

2.As her brother, you ought to advise her before she lands himself in more trouble.
(彼女の兄として、君は彼女がこれ以上泥沼に巻き込まれる前にアドバイスをしてやるべきだ)

義務を表す『ought to』がここでは妥当です。

『would』や『could』や『might』では『~かもしれない』『してもよい』みたいなニュアンスになりますので、文法的には間違っていませんが、コンテキストから考えて不適です。

ここでは、義務を強調するために『ought to』や、選択肢にあれば『must』などが正解です。

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