現在形と過去形の棲み分け。TOEICの文法問題で時制は頻出事項!

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今回は、誰もが嫌がる『時制』に関する説明です。逆にいえば、この『時制』さえおさえておけば文法の要点が抑えられます。

さて、日本語ではすぐに理解できる『時制』が、英語ではどうして理解が難しいのでしょうか。その原因は『現在完了』という英語独特の表現方法にあると思います。

以下、英語の時制、とくに『現在完了』にターゲットをしぼってまとめていきたいと思います。

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英語の時制

以下のような流れで時制についてまとめていきます(未来形に関しては次回まとめます)

  1. 現在形と現在進行形
  2. 現在完了形
  3. 過去形、過去完了形、過去進行形

特に『2.現在完了形』に関してはTOEICでもたびたび目にしますし、英語の基本中の基本でもありますので、しっかりと押さえておきましょう。

1.現在形と現在進行形

ともに『まだ終わっていない動作』を指し示しているという点が重要です。

そして、現在形と現在進行形の違いは一般的には、習慣を表すか、それとも現在の行動を表すか、というところです。

以下の2つの例をご覧ください。

  • He washes his clothes every day.
    (彼は毎日彼の服を自分で洗う)
  • He is washing his clothes now.
    (彼は今、服を洗っている)

上の文章は『現在形』下の文章は『現在進行形』ですが、ともに動作はまだ続けられています。上の文では習慣的に継続していますし、下の文ではまさに今、洗っている最中です。

また、現在進行形に関しては『今この瞬間』というだけでなく『今日』『今週』とかいった場合にも使用することが可能です。

  • She is sitting up late this week.
    (彼女は今週、夜遅くまでおきている)

こういった場合にも『今週』はまだ終えられていないので、現在進行形で表現することが可能です。

練習問題

TOEICでは、以下のような形式で出題されます。一つ試しに解いてみましょう。

1.Tom ________ stamps as a hobby.

  1. collecting
  2. collects
  3. collect
  4. are collecting

選択肢には、現在形または現在進行形のスタイルが並んでいます。

この場合、Tomは『今まさに』切手を集めている、というのであれば『is collecting』ですし、習慣的に集めているというのであれば『collects』です。

選択肢をみると『1. collecting』は名詞の『集める、収集』という意味ですので、文法的にここに当てはめることはできません。

『3. collect』は時制としてはあっていますが、Tomは第三人称ですので動詞の後ろに『s』をつける必要があります。

『4. are collecting』これも『are』が第二人称向けのものですのでTomであれば『is collecting』にする必要があります。

よって『2. collects』が正解で、日本語の意味としては『トムは趣味で切手を集めている』となります。

こうした、第三人称、複数形などの動詞の語尾変化はたびたび問題に登場するので、注意が必要です。

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2.現在完了形

この現在完了形が、日本人がもっともつまづくことの多い時制の難関だと思います。その理由として、そもそも日本語には『過去形』はあれど『現在完了』にあたる表現が存在しないため、こうした文法を持ち出されると戸惑いがちなのです。

英語で書かれた教科書から拝借しましたが、現在完了形のもっともわかりやすい定義は以下の通りです。

The present perfect tense is used to indicate actions that are complete in an unfinished period of time,such as「this week」「this month」「this year」「this term」

『現在完了形は、まだ終わっていない期間内で終えられた動作に関して指し示す表現である。すなわち「今週」「今月」「今年」「今期」などの期間をさす』

動作そのものはすでに終えられていますが、その影響はまだ続いている、といったニュアンスです。以下のような例を見てみましょう。

  • Gyu-don has gone up this week.
    (今週牛丼が値上がりした)
  • There has been a lot of disasters in Japan in this year.
    (今年、日本はたくさんの災害に見舞われた)

上記の例で、ともに『今週』も『今年』もまだ終わっていませんが、それぞれの『値上がりした』『見舞われた』という動作自体はすでに完了しています。

また、今週、今月、といったような短い期間以外にも、例えば『人生において』という意味でも現在完了は使われることがあります(自分の人生はまだ終わっていませんので)。

  • I have never been happier.
    (これ以上に幸せなことをいまだかつて経験したことがありません)

上記の意味では今まで『起きたことが無い!』として使われていますが、長い人生において一度たりともこれほどの幸せを味わったことが無い、『人生』という期間の継続を指示している意味で、やはり上述の定義に適するものです。

注意しなくてはいけないのが『現在完了形』は期間の継続を表すため、例えば以下のような過去を表す表現とは一緒に扱うことができないという点です。

yesterday, last week, last year, 5 years ago

こうした過去のポイントを表すような表現は、現在完了ではなく単純な『過去形』とともに用いられます。以下、過去形の説明です。

3.過去形、過去完了形、過去進行形

現在完了形とこれらとの違いは、その期間が今も続いているか、その期間が終えられているかという点です。

以下の3つの例文を見比べてみましょう。

  1. He wrote many documents yesterday.
    (彼は昨日たくさんの書類を書いた)
  2. He was writing a document at 5:00 p.m.
    (彼は午後5時の時点で書類を書いていた)
  3. He had written twenty documents by the time I called him.
    (私が電話をかけた時点までに、彼は20通の書類を書いていた)

これら3つの例文は、すべて過去に終えられた動作を表しています。以下、違いをみていきましょう。

過去形
1.He wrote many documents yesterday.

この例文において、彼は『昨日』という期間でたくさんの書類を書ききっています。これは単純な過去形(simple past)と呼ばれるもので、おそらくそう抵抗なく理解いただけるものかと思います。

過去進行形
2.He was writing a document at 5:00 p.m.

一方、この例文においては『昨日』という広い範囲ではなく『5:00 p.m.』という『過去の一点』において、ある動作が継続していたことを指示しています。

この表現は、上述した『現在進行形』と同じような形です。

過去完了形
3.He had written twenty documents by the time I called him.

過去の動作を2つ以上言及する文章の中で、ある片方の文章との比較をあらわしたいときにこの『過去完了形』が使われます。

この文章の中では『I called him(私が彼に電話した)』ときよりもさらに前に『He had written twenty documents(彼は20もの書類を書き終えていた)』すでに彼は書類を20通書き終えていた、ということです。

では、これら現在完了形と3つの過去形の違いを踏まえ、以下の練習問題を解いてみましょう。

練習問題

問題
1.Although it was tiring, my colleagues ________ to work in the office.

  1. continues
  2. were continuing
  3. continued
  4. continue
2.Each of the participants ________ a certificate.

  1. receive
  2. were receiving
  3. are receiving
  4. received

解答は下にあります
↓↓

解答
1.Although it was tiring, my colleagues continued to work in the office.
(骨の折れる仕事にもかかわらず、私の同僚たちはそれをオフィスで続けた)

練習問題の『1』の正解は『3. continued』です。『,』で区切られた前の句(Although it was tiring)は単純な過去系ですので、これと時制を一致させる必要があります。

『1. continues』は時制としても不適ですし、そもそも主語が複数形ですので『s』がついている点もおかしいです。

『2. were continuing』は過去進行形で、過去のことを表している部分は問題ないのですが、過去のある時点における進行をあらわした文章ではないため、やはり不適です。

『4. continue』は現在形ですので、時制として不適です。

2.Each of the participants received a certificate.
(全ての参加者たちは終了書を受領した。)

正解は単純な過去形である『4.received』です。

『1. receive』は時制の意味としては通用しますがEach~は複数形ではなく『単数形』になりますのでこの場合『receives』になっていないと不適です。

『2. were receiving』これを当てはめてしまうと『全ての参加者たちは終了書を受領していた』という文章になってしまいますので不自然です。そもそもEach~は単数形です。

『3. are receiving』Each~は単数形ですので、コンテキストによっては意味としては不可能ではありませんが、文法的に不可能です。

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