いままでよりもワンステップ上の英会話・英作文を行うためにすべきこと

TOEFLやIELTSを受験する場合、避けて通れないのが『Writing』の試験です。このWritingの試験、単に英語が書ければいいという代物ではなく、実際には英語を使って、かつロジカルな文章を書く、というスキルが求められています。

もちろん、日記やブログを英語で書くことも立派な英語の勉強になりますが、恐らく、英語を仕事で活用したいと考えている方にとっての最終目標は、ライトでフランクな文章を英語で書く能力ではなく、一貫性を持った、相手を説得させるに足る英語の文章力ではないでしょうか。

今回は、Writingを必要とする英語の試験をヒントに、一歩先へ進んだライティングの勉強方法についてみていきましょう。

スポンサーリンク


Writingに必要なのは英語力だけではない

例えば、IELTSのWriting Section2を見てみると、Task response(問題への回答)、Coherence and cohesion(一貫性と繋がり) 、Lexical resource(語彙力)、 Grammatical range and accuracy(文法とその正確さ)の4つが求められています。
(IELTS公式サイト調べ)

要するに、いかに完璧に英語の語彙を知っていて、いかに文法が完璧であったとしても、実際には求められているものの半分しか到達していないということです。これは、TOEFLの場合もしかりです。

そして、IELTSやTOEFLといった試験で出題される「Writing」問題とは、例えば『あなたの学校生活について語りなさい』とか『あなたの今日の朝ごはんについて語りなさい』といったようなものではなく、論理性を要する、もっと高度でアカデミックなTopicです。

(As the number of private cars has increased, so too has the level of pollution in many cities. What can be done to tackle this increasingly common problem?)

『車の数が増えるにつれて、多くの都市で公害の問題もまた深刻なものになってきた。こうした問題を解決するために、どうすべきか?』

一つ、例を見てみましょう(IELTS Writing)。これに対して、模範的な解答例としては、まず政策例(エコカー減税とか、技術革新とか)を最低でも2つほどあげて、そがこの問題にどのように寄与するのか、と書いていかなくてはいけません。

こうしたアカデミックな好む傾向はSpeaking Sectionでも同様で、特にTOEFLのスピーキングセクションなどは、考える時間がほんのわずかしか与えられないので、普段からこうしたアカデミックな問題の解決策などを、頭の片隅に入れて置く必要があるのです。

知的でアカデミックな分野の英語を書く・話すために

そしてこればかりは、受験勉強のように練習せざるを得ません。私のスタンスは、基本的には英語を『楽しみながら』勉強する、ということです。そのために、自分の好きな分野の英文を読んだり、ドラマを見たり、オンライン英会話を楽しむ、という方法をお勧めしています。

ただし、こうした方法によって身につくのはあくまで『英語』のスキルであって『学術的な話題』を論じる能力ではありません。日本経済の展望、地球温暖化の解決策、自衛隊派兵の是非云々・・・この辺の分野は、要するに『日本語であっても』論じるのは難しいトピックではないでしょうか(特に、TOEFLのスピーキングは日本語でもできるかい!という話題がちょいちょい出題されます。)。

あくまで『英語が使える』というのは、野球で例えるなら走れる、投げれる、というのと同じ、身体的な基本所作ですので、盗塁をする、150キロの球を投げれる、という高度なテクニックに近づくためには、それ相応の練習が必要になってきます。

というわけで、具体的にどのような練習が必要になってくるのかと言うと、以下のような方法が考えられます。

  1. 新聞や本をたくさん読む(できたら英語で)
  2. TOEFLやIELTSのようなライティングの問題を練習し、模範解答をよく読む
  3. 「2」で練習した分野のトピックに関して、オンライン英会話などで論じる

以下、それぞれのやり方を具体的に見ていきましょう。

1. 新聞や本をたくさん読む(できたら英語で)

時間が無かったり面倒であれば日本語でもいいのですが、とにかく特定の物事に関して、専門家の意見を聞くというのは一つの有効な方法です。

別に、我々は教授でもエコノミストでもないので、それらの問題に関して100%完璧に知悉しておく必要もありませんが、それでも最低限、まずは日本語でロジカルな思考を組み立てられるようになるには、そうした人たちの文章構造をお手本にする必要があります。

例えば、先ほど引用した「As the number of private cars has increased, so too has the level of pollution in many cities. What can be done to tackle this increasingly common problem?」というライティングの問題ですが、ただ単に「車の数を減らせばいい!」とだけ答えるのは、説得力も現実味もありません。

想定されているのは「相手を説得・理解させる」ための表現です。そこに実現可能性があるのかどうかはさておき「私はこう思う。なぜなら・・・であり、具体的な例として××があげあれる・・」の『なぜなら・・・』の部分を求められています。

上述の例題であれば、

  • (導入)近代化、工業化とともに我々の生活は豊かになったが、反面、例題のような問題を生むようにもなった。私は以下の方法において、この問題を解決すべきだと思う。
  • (根拠1)自動車税、特に、エコカーではないスポーツカーなどへの奢侈税を課する
  • (根拠2)自動車税の一部を、国の補助金としてエコカーなどの技術投資に回す

といった形で、1つか2つ程度の例をあげていきます。ロジックが完成してようやくluxury tax(奢侈税)とかsubsidy(補助金)とか語彙を考える必要が生まれてくるので、まずは色々な人の考えを理解して、時には拝借しましょう。

2. TOEFLやIELTSのようなライティングの問題を練習し、模範解答をよく読む

先ほどのステップで読んだ、理解したものを、今度は自分の言葉で落とし込んで、相手に上手く表現する必要が生まれます。そのためにお勧めなのが、やはりTOEFL,IELTSのような公式の試験問題です。

参考書でも、インターネットでも例題がたくさん見つかりますので、問題にはそこまで困らないと思います。重要なのは、必ず『相手を想定して』書くことにしてください。

できたら、書いたものをオンライン英作文や英会話のサイトで添削してもらうことが理想です。添削してもらわないと、自身の弱点に気が付きませんし、適切な語彙も知ることができません。

また、もう一つ重要なのは、参考書などについている、模範解答をきちんと読むことです。模範解答だからといって100点満点とは限りませんが、少なくとも理解の助けにはなりますし、とくに学習したてのころは英語の表現のみならず、文章の構成において大いに役に立ちます。

できることなら、一つや二つ、丸暗記する程度に読み込んでおけば、その後似たような問題や場面に遭遇した時に助かります。

3. 「2」で練習した分野のトピックに関して、オンライン英会話などで論じる

この『書いたものを論じる』というのは、2つの意味で勉強に役立ちます。一つは、書いたものの復習になるということです。エッセイの中で、新しい語彙を使ったとすれば、それを声に出して、原稿を見ないで相手に説明することで、脳に定着しやすくなります。

二つ目に、スピーキングの構成が立てやすくなるという点です。スピーキングは、ライティング以上に、咄嗟に考えたことを英語で表現する能力が求められますので、普段考えてもいなかったようなトピックを、いきなり英語で説明しろと言われても、それは準備もなしに企業に志望動機を聞かれるレベルで難しいです。

ですが、一度実際にライティングしたことのある分野に関しては、人間、かなりスムーズに論じることができるようになりますので、他の分野よりも論じるのが簡単になります。

上述の、読む、書く、話すという3点を続ければ、英語で難しいトピックを論じると言う能力が育ってきます。あとは、就活でよく耳にする『周りにアンテナを張る能力』とやらが必要になってくるでしょう。

スポンサーリンク

コメントを残す



このページの先頭へ