文法が難解?日本人を待ち構える英字新聞の3つの試練とは!

新聞

前回、イギリスの新聞の種類について簡単にまとめました。個人的には、英語の勉強に使うのであればこの辺りの新聞がおすすめです。

英語圏と言ってもイギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどありますし、それ以外にも各国に英字の新聞が存在していますので英字新聞の種類の数は無数に存在します。今回は、主にパソコンで閲覧可能なイギリスの新聞について取り上げていきたいと思います。

今回は実際に、英字新聞を読むまでの流れについて詳しくまとめていきたいと思います。

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英字新聞を読むまでの流れ

「英字新聞を読むためのコツⅠ」で、英字新聞を読む際の到達点について簡単に触れています。辞書なしで90パーセント以上理解することが、英字新聞を読むということだと思います。

要するに、文学書や哲学書を読んでいるわけではありませんし、翻訳家のように一言一句に拘る必要もありませんので、あくまで我々が英語新聞を読む際には『情報として90パーセントくらい理解できる』かどうかでいいはずです。

さて、私が実際に英字新聞を勉強の道具として使い始めたのはTOEIC700点を過ぎたあたりからでした。企業の判断基準でも730点あれば海外赴任にGOサインが出るレベルですので、700点あればかろうじて「読む」ということはできるはずです。

ただし、初っ端から全て理解することは不可能です。TOEICの文章をいくら理解できているといっても、TOEICにでてくるリーディングの文章と英字新聞とでは難しさに雲泥の差がありますし、出て来る語彙の量もまったく異なります。

基本的に、英字新聞を読むうえでTOEIC700点水準の人がぶち当たる問題としては以下のようなものが存在します。

  1. 新聞に出て来る語彙が難しい
  2. 時間をかけなくては理解できない
  3. 文法的に難しい言い回しが多く存在する

以下、それぞれの対処法をまとめていきますので、参考にしていただけたらと思います。

1.新聞に出て来る語彙が難しい

ある程度のレベルを超えてしまえば、語学の勉強は殆ど「語彙」の問題になると言っても過言ではありません。逆に言えば、多少文法が危うくても語彙さえ完璧にこなしておけばおおよその文脈の流れはつかめてきます。

当然、文中に分からない語彙が出てきた際には辞書を引きながら読んでいくことになりますが、その辞書の使い方次第で勉強の成果に大きな開きが出てきます。

前回引用した文章を少し見てみましょう。

Hundreds of bodies – too many to count – remain strewn in the bush in Nigeria from an Islamic extremist attack that Amnesty International described as the “deadliest massacre” in the history of Boko Haram.
Fighting continued on Friday around Baga, a town on the border with Chad where insurgents seized a key military base on 3 January and attacked again on Wednesday.

(引用元:ガーディアン紙)

この文章の中で難しいと思うのは『strew』『massacre』『insurgent』『seize』辺りですが、これらを単に辞書で調べて『散乱する(している)』『虐殺』『反乱軍』『襲う』と日本語訳して、終えてしまってはあまり脳に定着しません。

まず、辞書を使うタイミングですが、これは必ず記事を一通り読み終えた後にすることが望ましいです。

辞書は記事を一通り読み終わってから使用する

それまでは、これらの単語はいわば『伏字』として推測するなりして読み進めていきましょう。そうすることによって、伏字を推測する能力が徐々に養われていきます。

次いで調べ終わった単語に関してですが、これらはノートなりアプリなりに『新単語』として書き留めていきましょう。

もっとも、単に『strew』=『散乱させる』と単語と邦訳だけ書き留めるのではなく「Hundreds of bodies – too many to count – remain strewn in the bush」(数えるのも困難な数百もの遺体が、叢の中に散乱されたまま残されていた)といった形で、該当の単語の部分に目印をして、文章や熟語として残しておいた方が覚えやすいです。

単語は必ず使用例とともに学習しよう

脳は、一つのものを個別に暗記するよりも、何かと関連付けて憶えた方が記憶が早いと科学者が証明しています。ですので、この場合であれば『body(死体)』と『strewn(散乱されている)』のセットで覚えてしまえば、自ずとスムーズに覚えられ、今後似たような文脈でこの単語を見た時にピンときやすくなります。

2.時間をかけなくては理解できない

この問題に関しては馴れの問題です。TOEICの文法は大体整った英語ですので、主語、動詞が推測しやすいのですが、新聞英語は慣用句が多かったり、比喩が多かったりと、割と本来の意味から離れて単語が使われていたりと、手を焼くことが多くあります。

私も最初の勉強したてのころは、一記事読むのに辞書を片手に30分以上かかってしまい、読み終わるころにはくたびれてしまっていましたが、これは1~2ヵ月も続けていれば顕著に読解速度は向上してきます。

特に、1の『1.新聞に出て来る語彙が難しい』とシンクロしていますが、語彙が増えたり、語彙の推測力が高まってくれば自ずと英語の文章が日本語の文章と同じように読めるようになってきます(日本語の小説で難しい言葉があっても一々立ち止まらないのと同様に)。

3.文法的に難しい言い回しが多く存在する

これは少し曲者です。単語や速読などは時間をかければかけるほど、比例して向上していくものですが、英語の難しい言い回しの理解には多少のセンスと文法的知識を要します。上述の例のボコハラムの最後の文章をみてみましょう。

Fighting continued on Friday around Baga, a town on the border with Chad where insurgents seized a key military base on 3 January and attacked again on Wednesday.

(引用元:ガーディアン紙)

文章の構成が分かりづらいと感じたら、とにもかくにもまずは文章の主語と動詞をみつけることから始めましょう。

上述の文章の中で、主語と動詞はそれぞれ以下のとおりです。

  • S(主語)=Fighting(戦闘)
  • V(動詞)=continued(継続した)

その先についているものは全て『付け加えられた情報』です。とりあず最初の文章だけ取り出してみたら『Fighting continued on Friday around Baga』ですので『戦闘は金曜日までボガ周辺で行われた』となります。

続いてコンマを挟んで『a town on the border with Chad』という文章が現れますが、これは直前の『Baga』がどんな都市かを修飾している文章です。和訳すると『チャド国境の都市』ですので、先ほどの英文と繋げると『戦闘は金曜日まで、チャド国境のボガ周辺で行われた』となります。

where insurgents seized a key military base on 3 January and attacked again on Wednesday.

さらに修飾の文章が続きます。『そこは、反乱軍が1月3日に軍の主要ベースし、水曜日にも攻撃をかけたところだった』という文章ですので、これを最初と二番目の文章につなげて、あまりきれいな日本語ではありませんが一文にするのであれば以下のようになります。

『戦闘は金曜日まで、反乱軍が1月3日に軍の主要ベースし、水曜日にも攻撃をかけた都市、チャド国境のボガ周辺で行われた』

基本的には『主語』と『動詞』と『目的語』さえ分かれば、あとの情報はそこに付け足されたものですので、パズルのように解いていくことができると思います。

最も、外国の新聞ですと人名なのか都市名なのか時々分からなくなりますが、その辺は前後関係と照らし合わせて、どんな種類の名詞がくるのかを推測しましょう。

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