TOEICの助動詞:must,may,mightで可能性が全く異なる!

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助動詞のまとめの最終章です。ここらで様々な助動詞の用法がこんがらがってきたと思いますが、基本的には長文などを何度も読んでいれば次第にニュアンスの違いが身についてきます。

今回はmustとmayとmightです。

話し手の確信度

TOEICテストには直接は関係ありませんが、ここまででいろいろと『可能性』に関する助動詞が多く登場してきたので、ちょっと確信度について整理をしておきたいと思います。

以下の表のような形で、話者の確信の度合いが高まっていくとされています。

<確信度が高い>

  • must
  • will
  • would
  • ought to
  • should
  • can
  • may
  • might
  • could

<確信度が低い>

この表を全部覚える必要は全くありません。あくまでいろいろ出て来た助動詞の序列を整理するために用いれば問題ありません。

mustの用法

mustに関しても他の助動詞と同様に、よく使われている『~しなくてはいけない』以外にも複数の意味を持っており、今回はTOEICでよく出される3つの意味についてまとめます。

  1. 義務としての『must』
  2. 禁止としての『must』
  3. 必然性としての『must』

以下、それぞれの説明です。

1.義務としての『must』

もっともオーソドックスに使われる「must」の用法です。『~しなくてはいけない』という意味の助動詞で、日本語では義務をさします。また、このmustはhave toでも代替可能です。特にアメリカ英語ではhave to のほうが好まれる傾向があります。

  • You must have a permit to enter the office.
    (あなたはオフィスに入るには許可が必要だ)
  • We must shave every morning.
    (我々は毎朝ひげをそらなければならない)

注意しなくてはいけない点が、この『~しなくてはいけない』を『~しなくてもよい』とする場合にはmust not にはならないところです。この場合、以下のようにhave not to doいうスタイルになりますので注意しましょう。

  • You don’t have to get a permit to enter the office.
    (あなたはオフィスに立ち入る際に許可を求める必要はない)

また、このmustは過去形をとる場合はmustではなく『had to』の形になるので注意してください。

  • You had to have a permit to enter the office.
    (あなたはオフィスに立ち入る際に許可が必要だった)
2.禁止としての『must』

上述したような『must not』の形式にした場合、これは『強い禁止』を意味するものになります。

  • You must not smoke.
    (タバコを吸ってはならない)
  • You must not behave so.
    (そんな振る舞いをしてはいけない)

ちなみに、この『禁止』を指し示す場合、過去形には『have to』ではなくmustをそのまま使うので注意してください。

3.必然性としての『must』

最後に、必然性としての『must』です。canの場合は『可能性』でしたが、mustの場合は『必然性』という意味で用いられます。

  • He must be sick.
    (彼は病気に違いない)

この『必然性』としてのmustを過去形に当てはめる場合には、今度は『must+現在完了形』の形になります。以下、例になります。

  • He must have been working too hard.
    (彼は仕事をしすぎたに違いない)

これを『must』だからといって『あなたは仕事をしなくてはいけなかった』と訳さないように注意しましょう。義務の過去形は『had to』です。この3つのmustの用法は、特に短いリスニング問題などでも致命的になりますので、しっかり覚えておきましょう。

He must have been working too hard.

He must have been working too hard.

mayの用法

TOEICでは以下の2種類のmayが使われます。

  1. 許可(申し出)としての『may』
  2. 可能性としての『may』

以下、それぞれの説明です。

1.許可(申し出)としての『may』

『May I help you?(お手伝いしましょうか?)』の形で知られている『申し出のmay』ですが、実際にはこの申し出は『許可としてのmay』から派生したものと言われています。

そもそも『~できる』の意味だったものが、canがその意味を代弁するようになったため、次第に『許可』『可能性』の意味を持つようになっていきました。

この許可(申し出)としてのmayとcanは互換性があるため、文法上はどちらをつかっても間違い、というわけではありませんが、申し出の場合は『Can I~』よりも『May I~』のほうが丁寧であるとされています。

また、この『can』は『may』と置き換えることが可能です。『may』にも許可を示す意味がありますので、同じくYou may smoke hereと言っても差し支えありません。

  • May I please see your passport.
    (パスポートを拝見します)

上述の例文のように若干命令口調の場合、最後に『?』がつかずに、語尾のイントネーションが下がることに気を付けましょう。

2.可能性としての『may』

これも、可能性の『can』と似たような意味合いをもっています。

Can he still be at the airport?
(ひょっとして彼はまだ空港にいるのではないでしょうか?)

日本語でいうと『~かもしれない』『~なのかも』といったニュアンスです。以下のような例を見てください。

  • It may be that Tigers will win this time.
    (今回はタイガースが勝つかもしれない)

また、過去形にしたい場合は以下のように『may+現在完了形』をとります。

  • He may have left yesterday.
    (彼はすでに昨日出発したでしょう)

mayに関しては、許可にしろ可能性にしろ、非常にcanと似ているという点をおさえておいてください。

It may be that Tigers will win this time.

It may be that Tigers will win this time.

mightの用法

mightはもっともオーソドックスなパターンとしては『may』の過去形として用いられます。

ではmayとmightの明確な違いは、というと、mayがcanのように『許可』や『申し出』に対して使われるのに対し、mightのほうは『可能性』『推量』に使われる率が高いと言うことです。

もっとも、100パーセント明確な使い分けがされているわけではありませんので、長文の中でmightがでてきたからと言って『推量だな』と断定するのは危険です(他の全ての助動詞にも当てはまることですが)。

例えば、以下のように用いられます。

  • My son might become Prime Minister when he grows up.
    (私の息子は、大きくなったら総理大臣になるかもしれない)

この記事の冒頭でも書きましたが、mightの可能性は他の助動詞に比べて極めて希薄です。上述の総理大臣の例文並に希薄ですので、日本語では『ひょっとしたら』『もしかすると』程度にとらえておいてください。

これで助動詞の復習は終了です。

最後に練習問題です。

My son might become Prime Minister when he grows up.

My son might become Prime Minister when he grows up.

練習問題

問題
1.The student ______ register for the baseball club by today.

  1. may
  2. can
  3. must
  4. might
2. Could you speak louder? I ______ hear you.

  1. mustn’t
  2. shouldn’t
  3. cannot
  4. may

解答は下にあります
↓↓

解答
1.The student must register for the school trip by today.
(生徒たちは今日までに修学旅行の申し込みをする必要がある)

正解は義務を表す『must』です。by todayは『今日までに』という締め切りを表しているので、canでは不適です。may、mightもここでは文脈にそぐいません

2. Could you speak louder? I cannot hear you.
(もう少し大きな声で話してもらってもいいですか?あなたの声が聴こえません)

可能の否定を表すcannotがここでは正解です。

『mustn’t 』ですと『聴いてはいけません』となってコンテキストにあいません。
『shouldn’t』ですと『聴くべきではありません』となって、同じく不適です。
『may』ですと『聴こえます』で、明らかに不自然です。

以上で助動詞のまとめを終了します。

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