TOEICの助動詞:間違えがちなcanとcouldの違いと用法

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今回は『法の助動詞』の使い方に関してです。TOEICの文法問題では必ず法助動詞関連の設問がありますし、文章自体は難しくないため、なんとかここで稼いでおきたいところです。

もっとも、助動詞に関しては時制などと比べて苦手意識を持っている人がすくないと思いますので、特にTOEICに出題されるような法助動詞問題と組み合わせて説明していきたいと思います。

法助動詞(modal verb)とは

まず、助動詞とは不定詞などと結合し、特定の意味をもたせる品詞のことです。その助動詞にはいくつかの種類があり、大別すると以下のとおりです。

  • 時制の助動詞:will,shall,have,beなど
  • 受身の助動詞:be
  • 法の助動詞:will,must,canなど

まず、大原則として以下のことを憶えてください。

助動詞は重複して使えない

例えば、I will can~ とかいう風には使えないわけです。文法問題の中には、たまにこういったケースの選択肢が紛れていますが、100パーセント間違いなので注意しましょう。

さて、今回は助動詞の中の『法の助動詞』と呼ばれるものについて説明していきます。法助動詞とは、すなわち、話者の心情などを伝える役割をもつ助動詞のことです。

代表的なものとしては、上述したとおりwill, can, mustなどがあげられます。今回は、TOEICの中でも特に出題頻度の高いcanとcouldの効用について詳細に見ていきたいと思います。

canの用法

canを見ると『~できる』だと訳してしまいがちですが、実はこれは大きな間違いです。canの用法には以下の5つが存在しますので、正確に使い分けを覚えましょう(実際はもっと細かく分別されますが、TOEICに出て来るものであればこの3つを覚えておけば大丈夫です)。

  1. 能力としての『can』
  2. 許可としての『can』
  3. 依頼としての『can』
  4. 可能性としての『can』
  5. 申し出としての『can』

以下、詳細を説明します。

1.能力としての『can』

これが最も一般的に知られている『can』です。日本語では『~できる』『~の能力がある』という形で訳されます。

  • I can speak English
    (私は英語を話すことができる)

また、これを過去形、未来形にする場合は『can』を使うことはできず、それぞれ『could』『be able to』を用いて以下の形になるところに注意してください。

  • I could speak English when I was a student.
    (私は学生の頃英語が話せました)→今はもう話せません
  • I will be able to speak Chinese by the time I finish my program.
    (私はこのプログラムを終えたら英語が話せるようになるはずです)

上述したとおり助動詞は重複できませんので、未来形だからといって『I will can~』などとなっていたら選択肢としては不正解です。

2.許可としての『can』

日本語で訳すと『~してもよい』です。上述の『能力』と『許可』の違いは、例えば『ここに座ってもいいですか』といった際に、我々には当然『座る』動作を行う能力は持っていますが、許可として可能かどうかを知りたいわけです。

例えば、以下のような例が該当します。

  • You can smoke here.
    (あなたはここで煙草を吸ってもいいですよ)

また、この『can』は『may』と置き換えることが可能です。『may』にも許可を示す意味がありますので、同じくYou may smoke hereと言っても差し支えありません。

また、許可としての『can』を過去系にする場合は、couldは使えませんので注意しましょう。代わりに『be allowed to 』を使う形になります。

  • I was allowed to smoke hire while our boss was out of office last week.
    (私は、ボスが会社にいない間の先週一週間は、ここで煙草を吸ってもよかった)
You can smoke here.

You can smoke here.

3.依頼としての『can』

少しフランクですが『~していただけないでしょうかね?』と、依頼に使うことも可能です。ただし、実際にはcouldなどのようが丁寧な言い回しですので『Can you ~』の形で用いられることはそんなに多くありません。

  • Can you help me with this work?
    (この仕事を手伝ってもらってもいいかな?)
  • Can I have a glass of water?
    (お水を一杯もらっていいかな?)

ちなみに、この形式の場合には相手に面と向かって言う場合ですので、時制は存在しません。ただ、丁寧な言い回しの場合は『could』や『may』で代替可能であると憶えていてください

4.可能性としての『can』

忘れられがちな、可能性としての『can』です。

  • Can he still be at the airport?
    (ひょっとして彼はまだ空港にいるのではないでしょうか?)
  • I wonder where Tom can have left the mobile phone.
    (さて、彼はどこに携帯を忘れたのだろうか)

この『can』の用法は少し説明が難しいのですが、可能性として起こりえた、あるいは起こりうることの説明としてcanを用います。

この『可能性』として使われるパターンはTOEICでの出題頻度はそこまで多くありませんが、会話文などにしばしば登場する言い回しのため憶えておきましょう。

5.申し出としての『can』

依頼としてのcanと混同してはいけないのですが『~してあげましょうか?』という形でもcanは時々使用されます。

  • Can I get you something to eat?
    (何か食べ物を持ってきましょうか?)

この場合も『may』で代替可能です。よく耳にするのが『May I help you?(お手伝いしましょうか)』ですが、まさにその『申し出』を表す意味で使われます。

couldの用法

上述のようにcouldはcanの過去形としても機能しますが、それ以外にも様々な用法をもっています。もっとも、TOEICに出るレベルとしては以下のことを憶えておいていただければと思います。

couldn’t help ~ingで「~せずにはいられなかった」というイディオム

具体的には以下のようにつかいます。

  • He couldn’t help laughing.
    (彼は笑わずにはいられなかった)

cannot helpの過去形ですが、個人的には現在形よりも後悔の念として過去形で使われることのほうが多いように思います。なんいせよ重要なイディオムですのでおぼえておきましょう。

次回は、shouldとshallについてまとめます。最後に以下、TOEICの練習問題になります。

•He couldn’t help laughing.

He couldn’t help laughing.

練習問題

問題
1. “Miss Matsumoto is not in. __________ I take a message?”

  • Can
  • have
  • Must
  • Ought
2. He ___________ meet us tomorrow. She has to study.

  • must not
  • should not
  • cannot
  • hadn’t to

解答は下にあります
↓↓

解答
1. “Miss Matsumoto is not in. Can I take a message?”
(松本女史は不在です。代わりに私が要件を承りましょうか?)

この答えは申し出としての『can』です。mustは意味として不適ですし、その他の二つはtoを伴っていないので文法としておかしいです。

2. He cannot meet us tomorrow. She has to work.
(彼は明日我々と会えません。彼は仕事をしなくてはいけない。)

可能を表すcanの否定形であるcannotが正解です。他の選択肢では『会ってはいけない』『会うべきではない』というニュアンスであり、意味合いとしては100パーセント間違いとも言い難いですが、cannotがこの中では一番自然な選択です。

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