外国人とのコミュニケーションを円滑にするListeningの技術

前回、外国人とのコミュニケーションについてまとめました。要するに、単に英語だけでは外国人とのコミュニケーションには不十分であり、その他の、社会で求められる「コミュニケーションスキル」といったようなものが求められてきます。

よく、アメリカやヨーロッパは能力至上主義だからコミュニケーションの能力は必要とされないという誤解を聞きますが、それは間違いです。アメリカでもヨーロッパでも、周囲とコミュニケーションをとれる人間は重宝されますし、それは仕事の出来よりも時には大きなファクターになりやすいです。

今回は、英語のサイトをもとに英語圏におけるコミュニケーションについてまとめていきたいと思います。

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円滑なコミュニケーションとは

以下、アメリカのHELPGUIDEという、メンタル面での治療やコミュニケーションを扱った非営利組織団体のサイトを引用します。

In the information age, we have to send, receive, and process huge numbers of messages every day. But effective communication is about more than just exchanging information; it’s also about understanding the emotion behind the information.

『情報化時代において、我々は日々、膨大な量のメッセージを、送信し、受信し、あるいは処理する必要があります。しかし、効果的なコミュニケーションとは、単なる「情報の交換」ではありません。コミュニケーションとは、本来であれば情報の裏に隠された感情を理解するためのものなのです。』

場合にもよりますが『あそこのパスタが美味しいんだって』と、恋人が言った場合、恐らくその背景に『一緒に食べに行かない?』というメッセージを読み取ることができると思います。

『あそこのパスタが美味しいんだって』とは単なる情報ですが、我々はその情報の裏にある感情なり別の情報を読み取ることで、相手にわざわざ次の一言を言わせずとも、相手を理解することができるようになります。

これは、国が変わっても共通するところがあり、アメリカだろうとフランスだろうと、相手を忖度するというのは、コミュニケーションにおいて重要な要因です。現代文の授業でいえば、すなわち「行間を読む」といった作業になります。

文化の差異はあれど、このサイトに書かれているコミュニケーションスキルは、ある程度日本でのコミュニケーションに援用できる部分も含まれていますし、実際に職場でのコミュニケーションにおいても役立つものと思われます。今回は『Listening』というコミュニケーションについて見ていきましょう。

Listening(傾聴する)とはなにか

ListeningもHearingも、日本語で訳すとともに『きく』ということですが、前者のほうは聴く、すなわち耳を傾けて聞く、あるいは傾聴する、という意味も含んでいるのに対して、Hearingは単に耳にする、聞く、といったニュアンスです。

コミュニケーションにおいてどちらが重要かはすでにお分かりいただけるかと思いますが、当然ながら前者の『Listening(聴く)』のほうの『きく』が必要となってきます。

Listening is one of the most important aspects of effective communication. Successful listening means not just understanding the words or the information being communicated, but also understanding how the speaker feels about what they’re communicating.

『Listeningとは、円滑なコミュニケーションを行う上で最も重要な要因の一つです。良いListeningは、ただ単に情報の語句としての理解だけでなく、話し手が会話においてどのような感情を抱いているかを忖度することを意味します。』

また、傾聴によってどんなメリットが生まれるのかというと、話し手が包み隠さず様々なことを表明できるようになります。相手の言葉が多ければ多いほど、それは我々が相手を理解することを容易にします。

Create an environment where everyone feels safe to express ideas, opinions, and feelings, or plan and problem solve in creative ways.

『話しやすい環境を作りあげることができます。そうすることによって、話し手は自身のアイデアや、意見、感情、プラン、あるいは問題解決のための糸口を、憚らず表現することが可能になります。』

話し上手は聞き上手、という言葉の通り、まずコミュニケーションの大前提は『聴く』ことです。これは自己表現の強いアメリカだろうと、控えめな日本だろうと同じことで、とにかく『相手を知る』という姿勢が円滑なコミュニケーションを形成します。

続いて、実践的なListeningのやり方について見ていきましょう。

Listening(傾聴)のやり方

ある程度日本の社会で生活してきた方は、すでに多かれ少なかれ『Listening』の土壌が備わっていると思います。相手の言ったことに理解を示す、相手の言葉を遮らない、etc..といった形です。

If your goal is to fully understand and connect with the other person, listening effectively will often come naturally. If it doesn’t, you can remember the following tips. The more you practice them, the more satisfying and rewarding your interactions with others will become.

『もし、あなたが「話し手をよりよく理解しよう」と努めるのであれば、自ずと傾聴ができるはずです。もしそうでないのであれば、以下のヒントを参考にしてください。これらを実践することによって、あなたの相互理解を一層よいものにすることができます。』

まず、真っ先に重要視しなくてはいけないのが『相手を知りたい』と望むことです。拙い英語でもいいので、とりあえず『私はあなたに興味がありますよ』という姿勢をやんわりと示すことで、それだけでListeningのステップは大体クリアできます(あまり質問ばかりして、尋問にならないように気を付けましょう)

ただ、それでも相手に興味がない、あるいはやり方が分からない、という方は、以下のヒントを参考にしてみてください。

Focus fully on the speaker, his or her body language, and other nonverbal cues. If you’re daydreaming, checking text messages, or doodling, you’re almost certain to miss nonverbal cues in the conversation. If you find it hard to concentrate on some speakers, try repeating their words over in your head—it’ll reinforce their message and help you stay focused.

『話し手の一挙手一投足に目線を合わせましょう。もし、話し手が話しているにもかかわらず、ぼーっとしていたり、携帯をチェックしたり、あるいはいたずら書きをでもしようものなら、会話における非言語(nonverbal)の表現を見失うことになります。もし、話し手に注視することが難しいのであれば、頭の中で彼の言った言葉を反芻してもよいでしょう、そうすることで、多少なりとも彼に注意を傾けることの役に立ちます。』

欧米では、相手の目をじっと見ることは失礼ではありません。むしろ、目をそらしたりすることは、例えばドイツなどでは若干の失礼にあたりますので、できれば相手の話の内容に注意しつつ、相手の行動にも目線を傾けておきましょう。

相手に興味を示そう

Show your interest in what’s being said. Nod occasionally, smile at the person, and make sure your posture is open and inviting. Encourage the speaker to continue with small verbal comments like “yes” or “uh huh.”

『相手の言ったことに対して興味を示そう。適宜、頷いたり、微笑んだり、姿勢を傾けたりすることは効果的です。また、相槌をうってあげると、話し手が会話を続けたいと思ってくれます。』

やはり、聞き手が無言のまま会話を続けるのと、適当な相槌があるのとでは、話し手のモチベーションに違いが出ます。相手が『もっと話したい』と思うためにも、こちらも頑張って『あなたの話に興味がありますよ』というポーズをみせましょう。

次回は、非言語のコミュニケーションについてまとめます。

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