英語をすらすら読むための裏ワザ:リーディングでは前提知識を増やそう

以前、歴史関係の記事に関するまとめを載せました。実際に、こうしたアカデミックなジャンルは、TOEFLなどでもちょいちょい使われるので、知っておけばそれだけ有利に働きます。

世界史に関しては結構どこの国に行っても、どこの国の人と話しても、一般教養として身に着けているケースが多く、特に相互の理解を深めるのに助かります。逆に世界史や自分の国の歴史を知らないと『なんだ、そんなことも知らないの』となって冷ややかな目で見られることもあります。もちろん、そんな知識などなくても問題ないことはありますが、身に着けておいて損はありませんし、英語の勉強をしながら歴史も勉強できるので一石二鳥です。

また、自然科学分野も同様で、結構広い範囲で出題されますし、知っておいても損はありません。今回は科学分野の記事の読み方についてみていきたいと思います。

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科学・技術(Science/tech)に関する記事を読もう

もちろん、NEWTONのような科学記事専門の雑誌もありますが、一々そうした雑誌を買わずとも、多くの新聞では『Science』を記事の一つとして扱っています。

vOA

これはBBCでも日経新聞でもBildでも同様で、大きな新聞であれば大概科学技術に関する記事を扱っていますので、リーディングにあたってソースに困るという事態はまずありえません。

実際に、以下がVOAの科学技術の記事です。

Scientists at Europe’s particle physics research center CERN on Sunday restarted their “Big Bang” Large Hadron Collider (LHC), embarking on a new bid to resolve some mysteries of the universe and look for “dark matter.” The machine had been shut for two years for a refit. Hopes for the second run lie in breaking out of what is known as the Standard Model of how the universe works at the level of elementary particles, and into “New Physics.”

『ヨーロッパの素粒子物理学者たちが集うCERN(スイスの研究所)が、宇宙の謎を解くため、また「ダークマター(暗黒物質)」と呼ばれる物質を見つけるため、彼らの研究を再開させた。この機械は、2年間の間工事のために中断されていた。この再稼働の目的は、既存の素粒子に関する価値観を壊し「新たな物理学」を展開することである』

さて、この記事を読むにあたって重要なのが『前提知識の有無』です。この記事に限らず、多くの英字新聞や、英語の検定中にでてくるアカデミックな記事を読む際には、そうした背景知識がどの程度あるのかによって、難易度ががらっと変わってきます。

例えばこの記事の中で

  • CERN
  • LHC
  • dark matter

といった用語がつかわれています。

それぞれの意味を前もって知っておけば、CERNという名前が出た時点で、ああジュネーブにあるあの有名な施設のことかな、と推測することができ、続く記事の内容が理解しやすくなります。

ちなみに、それぞれの単語の解説です。

CERNはフランス語のConseil Européen pour la Recherche Nucléaireの略で、欧州原子核研究機構と呼ばれています。世界中から著名な研究者を集め、莫大な費用を投じて大規模な素粒子の実験を行っていることで有名です。

LHCは文中にも書かれているLarge Hadron Colliderの略語で、和訳すると大型ハドロン衝突型加速機になります。超スピードで素粒子同士をぶつけて、もの凄いエネルギーを生み出そうという研究を行っています。ちなみに、成功するとスイスにブラックホールが生まれるのではないかとも言われており(理論的にはほぼゼロに近い確率のようですが)、それを悲観したインドの少女が自殺したとか、かつて記事になっていました。

Dark matterとは宇宙を構成していると呼ばれる人類には未知の「暗黒物質」のことです。この用語に関しては、続く記事が解説していますので、そちらを読んでみましょう。

That includes searching for the dark matter that makes up about 96 percent of the stuff of the universe but can only be detected by its influence on visible matter like galaxies and planets. Scientists are preparing for particle-smashing collisions expected to start in June, though any new discoveries made are unlikely to emerge until mid-2016.

『この研究には、宇宙の96%を構成すると言われている「ダークマター(暗黒物質)」を解明することも含まれている。このダークマターは、銀河や星のような可視的なものへの影響からしか、その存在を推測することができない。科学者たちは、素粒子をぶつけあう実験を6月には開始すると見込まれているが、その成果は2016年の中ごろまで現れないと考えられている。』

まあ、もともとこの用語を知っていれば、このパラグラフは丸々読まずに問題なくなるので、やはり前提条件として、日本語でもなんでもよいので色々な方面の知識をつけておくと、英語のリーディング速度もあがります。

英語のリーディングを解くカギは、様々なジャンルにあらかじめ目を通しておくこと

もちろん、英語の勉強に裏ワザなんて存在しませんが、あえてTOEFLのような試験の裏ワザを挙げるのであれば、できるだけ多くの、こうした自然科学、歴史などにまつわるトピックに目を通しておくことです。

遺伝子の成り立ち、コロッセウムの闘技家、ストレスの影響、竹を使った建築・・・とにかく、こうした学術的な記事が枚挙にいとまなく登場するのがTOEFLの特徴です。TOEFLのみならず、多かれ少なかれ、私は英文を読む速度という物は、どれほどの前提知識が脳に蓄えられているかにかかっていると言えると思っています。

特に、英字新聞を読むことになれていない人がいたら、まずは『日本語の新聞』に目をとおし、それから『英字新聞』に目を通すことをお勧めします。というのも、国際的な科学技術の情報は、どこの新聞でも取り扱っているケースが多いからです。

スイス・ジュネーブ郊外にある世界最大の加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」が5日、性能向上のための約2年間に及ぶ改良工事を終えて稼働を再開した。欧州合同原子核研究所(CERN)が発表した。 LHCは2013年2月、改良工事のため稼働を停止。磁石回路の一つが8日前にショートを起こして再稼働が遅れていたが、5日、1周27キロの円形トンネル内に陽子ビームを双方向で周回させることに成功した。

例えば、上述のCERNの再稼働の記事も、時事通信などに取り扱われていますし、探せば他の新聞でも扱われていると思います。他にも、イトカワのときも国際的に報道されて、様々な海外のメディアが伝えていました。

もちろん、科学技術に限らず、歴史にしろ、教育にしろ、経済にしろ、政治にしろ、環境問題にしろ、いろいろなものに目を通しておけば、その分知っている知識が使われている可能性が増えてきます。

特に、アメリカやイギリスの政治など、日本人にあまり馴染みの無いようなものは、背景知識が皆無な分、それらを問われると手も足も出ません。TOEFLのようなテストを受けるにしろ、外国人との話題についていく目的にしろ、どのみち、こうした知識を持っておいて損は無いでしょう。

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