外国語を習得できるのは何歳まで?幼児期からのバイリンガル教育の方法

子供
巷ではよく『外国語は早くから勉強させるほうがよい』とか逆に『外国語を早くから習わせると、言葉が混ざってしまって大変なことになる』とか、様々な通説が飛び交っています。

海外でも語学熱というものはブームの要で、これらに関して、ドイツの教育機関が意見を述べていましたので、今回それらを交えながら、語学の勉強に適した年齢というものをまとめていきたいと思います。

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語学の勉強に適した年齢

今や日本でも、英語の早期学習はブームです。今やというより、昔からブームでしたが、小学校から英語を習わせるべきか否かという意見から、上述のような『あまり早くから英語を勉強させてしまうと国語の阻害要因になる』という反論がなされていました。

人間の成長とともに語学をどのように理解するかには差異があり、まずは5歳までのタームで考えることが可能です。この5歳までの年齢に覚えた言語という物を、人は『母国語』のように生涯扱うことが可能です。

勿論、5歳までフランス語と日本語のバイリンガルで、それから何年間か日本で暮らしていたので、フランス語を忘れてしまったというケースもありますが、発音のイメージや耳はこの5歳までに培われていますので、再び勉強すれば話せるようになるそうです。

さて、それではこの5歳までに日本語と他の言語を混ぜ合わせると、言葉が混ざって教育に悪いのではないか、という意見がありますが、実はこの『言葉が混ざる』という現象は、幼児期の一時期に発生するだけであり、それからしばらくすれば子供は2つの言語を見分けられるようになるそうです。

例えば、私の友達のドイツ人で、イギリス人と結婚して子供がバイリンガルという夫婦がいますが、その子供は幼児期の際に以下のような単語を話していたそうです。

  • Bukk(ドイツ語のBuchと英語のBookが混ざったもの)
  • Flugplane(ドイツ語のFlugzeugと英語のairplaneが混ざったもの)

BuchとBuchは似ているのでまだ混ざるといってもイメージがわきますが、Flugzeugとairplaneなどあまり似ていないのに、言語形成の段階で『音』を『イメージ』を組み立てる際のプロセスで混合が生じ、このように面白い造語が生まれたそうです。

ちなみに、これらの混合は一過性のもので、小学校に入るころにはすっかり落ち着いて、ドイツ語と英語の両方の言語を話せるようになったそうです。他にも、ウクライナ人は初等教育くらいの年齢でロシア語とウクライナ語を学んだり、インド人も家庭と学校とで言葉を使い分けて、バイリンガルを育てているようです。

ですので、早期教育で2つの言語を扱うというのは別に危険なことでもありませんし、むしろいいことではあります。ただし、別に10歳や20歳を過ぎてから新しい言語を習得することが不可能かといったらそうではなく、基本的に30歳までは、人間の脳は新しいことを憶えるのに適していると言われています。

一つの境界線としての30歳

30歳といえば、プロ野球では若手ではなく少しベテランの域ですし、男性のおおよその結婚適齢期でもあります。この年齢を境に、人間の『新しいことを憶える』能力は、脳のシナプスなどの関係から少しずつ衰えをみせていくと言われています。

確か藤原正彦の小説だったように思いますが『偉大な数学者は皆30歳より前に優れた発見をなしている』と書かれており、それを越えてしまうとインスピレーションが薄れていくと言われていたような気がします(出所が違ったらすいません)。

基本的に大学をストレートで卒業して、就職したとしたら22歳から社会人人生が始まりますが、そこからの8年間は、まだまだ新しいことを勉強するのに適した時期だといえるのです。

もちろん30歳を過ぎたからといってその日を境に新しいことが全く学べなくなると言うわけではありませんし、40や50歳を過ぎてから新しい言語を身に着けた人を私は何人も知っています。あくまで、それ以上に比べて若干有利というだけですので、仮にそれ以上の年齢だからといって特段心配する必要はありません。

バイリンガルの成功例

私は児童心理学者でも言語学者でもないのであまり無責任なことは言えませんし、このブログに書かれていることも基本的に国内・海外の文献から漁ってきたものです。ですので、バイリンガルに関してもとりあえず私の周りの人々で、どのように2つの言語を母国語として身に着けたかの例を紹介していくにとどめようと思います。

ケース1.夫婦の言語が異なる場合

一番バイリンガルをしやすいケースです。これは、夫がオーストラリア人、妻が日本人という夫婦で、父は英語を、母は日本語を、子供に対して話していたところ(ちなみに学校はアメリカの学校)、両方身についたというそうです。

こうした『母と父』で話す言語を変えるというやり方は中々上手くいくようで、他にもイタリア人とフランス人の夫婦が、結婚してスイスに移住してドイツ語圏に入ったので、子供と母が話すときはイタリア語、子供と父が話すときはフランス語、子供と両親が話すときはドイツ語、という生活をしていたら3つともそこそこ話せるようになったそうです。

ただ、現在の日本のように父親が夜の10時11時まで働いているような環境では、もしかしたら偏りがでてしまうかも知れません。

ケース2.夫婦の言語が同じで教育機関が異なる

これは例えばウクライナなどが例なのですが、家庭ではウクライナ語を、学校ではロシア語をというのが定番のようです。他にも、海外で就職して、その土地の学校に子供を通わせるケースなど、家庭と学校での言語を使い分けることで、バイリンガルの下地を整えることが可能です。

もっとも、日本にいながらは中々厳しい手段ですので、一般的に日本で働いて日本で結婚する場合には両方とも実現が難しいところです。

ケース3.海外に移住する(長期留学する)/外人と結婚する

ケース1と2は幼児期のバイリンガルを養成するための方法ですが、幼児期でなくても時間をかければバイリンガルもどきになることは可能です。長期的(3年程度)に海外に居住ないしは外国語を扱うことが可能であれば、一通りの言葉は話せるようになります。

知り合いで日本の高校卒業後イギリスの大学に留学した友人がいましたが、彼はネイティブのように英語を話していました。3年間フランスに留学していた友人も、流暢というほどではありませんが一応ビジネスで通用するレベルにはフランス語を話せていました。

ですので、条件さえあればことさら早期教育でなくてもバイリンガルになることは可能です。特に、30歳以下であればその可能性はより現実味を増しますので、選択肢の一つとして海外居住を視野に入れることも面白いかもしれません。

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