英語を使って海外でキャリアを作る道:海外における邦人の数・目的

前回海外とキャリアという題名で記事を書きました。今後外国人は日本にますます流入してくるでしょうし、海外で生活する日本人の数もますます増えてくることでしょう。

今回は、海外で生活するということに重点をおいて、それがどんな意味を持つのかを見ていきたいと思います。

在留邦人の動向

外務省に詳細なデータがあるのですが、海外における法人の数は年々増えています。総計では平成25年において125万人程度で、永住権を取得したものが40万人程度、一時的な(出張や留学)ものが85万人程度というデータになっています。

移住先としては断トツでまず「アメリカ」が多く、全体の3割近い40万人がアメリカに暮らしています。次いで中国の13万人、オーストラリアの8万、イギリスの67000、カナダの62000と続きます。

在留邦人数推移

在留邦人数推移

上述の写真のように、平成一年の段階で総計60万人の在留邦人がいましたので、現在ではその数が2倍以上になっています。

少し考えてみれば分かりますが、日本の人口が1億2000万人程度ですので、正味人口の100人に一人が海外に生活しており、そのうちの3分の1が、すでに永住権を取得していると言った状況です(ちなみに、永住権獲得者のうち半数以上は女性ですので、国際結婚も増えているといった形です。)。

人口のうちの1パーセントが海外で生活し、人口のうちの0.3パーセントが永住権を取得していると言う状況は、これは果たして多いというべきでしょうか、それとも少ないというべきでしょうか。

例えば、お隣の朝鮮民族などは、世界に8250万人分布していますが、うち650万人程度が国を離れ、中国や日本、あるいはアメリカで暮らしていますので、人口の10パーセント近くが在留というくくりです。

他にも中国人も世界に華僑コミュニティを形成していますし、特に人の往来の激しいEU諸国などでは人口の出入りが顕著で、北欧では人口の10パーセント程度が移民で占められているケースもあります。

日本と、こうした海外の国を一概に比べることはできません。そもそも経済基盤や文化が違いますので。ただ、昨今のグローバル化の流れを鑑みるに、現在1パーセント程度の在留邦人の数が、今後10年で増えていくであろうことは想像に難くないはずです。

在留邦人の目的

新入社員がよく目を輝かせて『将来は海外で働きたいです』と言います。海外で働くと言うことは当然出世コースであり、キャリアアップにもつながれば経験も箔もつけることができます。

実際に長期滞在者の在留邦人の占める割合の中で、半数程度(54パーセント)は『民間企業関係者』であると外務省データによって述べられています。なので、目を輝かせて会社にやってくる新入社員はこの『民間企業関係者』として海外に駐留することが早道となります。

研究・教師などの占める割合が21パーセント、自由業関係者が5パーセントとなっています。自由業とは主に海外での起業などがこれに当てはまりますが、長期滞在者85万人のうちの5パーセントですので、おおよそ4万人程度です。

プラスして、永住権取得者の40万人は海外で何らかの生計をたてているものですので、正味海外で自立していけている人は50万人近くいるという計算になります(国際結婚も含んでいますので少しアバウトな計算ですが)。

私の知り合いの中にも、何人か外人と結婚したり、海外の会社で働いている人もいますので、確かに200人に1人くらいは海外で生計をたてられている人はいるのではないでしょうか。

ちなみに、一概に当時との比較はできませんが、戦後に外地から引き揚げてきた民間人が300万人程度ですので、現在よりも多くの日本人が島を離れ、海外に居住していたことになります(満州など)。

キャリア形成としての海外在住

果たして、海外で起業したり、就職したりといったことは、日本人の200人に一人程度しか行えないほど困難なことなのでしょうか。個人的には、英語能力にさえ目をつむれば、そして行動力さえあれば、そこまで難しいことではないと考えています。

問題なのはむしろ『日本の企業は辞めてしまうと、再就職が難しい』という現状です。そのため、基本的に大手企業に就職した前途ある若者はあまり会社を辞めたがりませんし、私もそれが賢明な判断だと思います。

仮に海外で就職する技量があったとしても、そもそも海外に行く必要も感じていなかったり、あるいは現状の給料や家庭環境に満足していれば、そもそも渡航する必要はありません。(国内が豊かであることが、在留邦人の少ない原因とされています)

一方で、野心をもって大学卒業後すぐに海外に出たり、あるいはそもそも海外の大学に入ったりする若者も少なくありませんし、数年働いて海外に出ていくような人も私は数多くみています。

彼らは彼らでまた、それなりに海外で成功を収めているパターンが多いです。例え家が裕福でなくても、海外でアルバイトをしながら大学に通った友人もいますし、割となんとかなるパターンが多いです。

もちろん自己啓発本のように『若者は絶対に海外に出るべきだ』と述べるつもりは毛頭ありませんし、そんなの人の勝手だと思います。ただ、あくまで選択肢の一つとして、海外で就職し、あるいは家庭をもつと言った人生もまた面白いのではないでしょうか。

海外で必要とされる英語能力

以前海外の職場におけるTOEICの有用性という記事で触れましたが、基本的にはTOEICの認知度はそこまで高くなく、どちらかと言えば国際基準の『B1,B2,C1…』といった指標が役立つことが多いです。

日本ではTOEIC○○点とかで、よく凄い、悪いの評価が下されがちですが、海外ではスピーキングやライティングも加味した、B1,B2,C1といった国際基準で英語力を図ることがおおいです。ともあれ、TOEICのスコアが丸々無視されるわけではなく海外のサイトでも一定量は取り上げられていますし、あながち知名度がゼロというわけでもありません。一つ例にとって、海外におけるTOEICスコアの基準を確認してみましょう。

また、たとえTOEICで990点だったとしても面接で英語を話せなければまったく意味がありませんし、最低限流暢な英語の面接をクリアできる程度の能力があることが要求されます。

これは最低限ですので、もちろん英語でプレゼンできたり、顧客と接しられたりする実力があればあるにこしたことはありません。何にせよ、海外でいう英語の実力は、日本国内でいう『日本語が話せるか』と同義ですので、いくら仕事がこなせたとしても、英語が話せないとそれだけで正当な評価を下されることは少ないです。

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